夜尿症とは?

夜尿症は5~6歳以降も無意識に夜間におしっこ(おねしょ)をしてしまうことをいい、6歳で15% 低学年で8% 高学年で5% いるといわれています。(堀加代子 チャイルドヘルス:14(6)36-40 2011)

病気なの?

将来的には自然経過でよくなることが多いです。しかし、時間がかかることも多く、その間に本人またはその家族を含め自信を喪失し、生活面や心理面で影響を及ぼすことがあります。
そのため近年は積極的に医療機関が介入することが多くなっています。

原因は?

主な原因は、 “夜間の尿量が多い” と “膀胱の容量が少ない” です。それ以外には器質的な病気(膀胱や尿管に先天的な病気がある)や神経の病気、睡眠障害、ストレス、便秘があります。
日中にもおもらしがある場合には他の疾患(器質的疾患・神経学的疾患)の可能性が考えられます。
 

治療は?

まずは、生活習慣の改善や排尿習慣の改善を行います。それでも改善傾向が認めない場合や、症状が重度の場合には内科的治療(内服治療)を開始します。
治療の方針は “夜間の尿量を減らすこと” またはそれに加え “膀胱容量を増やすこと” です。
改善のスピードはひとそれぞれですが、治療しないよりは治癒まで時間が短いことがガイドラインにも示されています。(夜尿症診療ガイドライン2016より)

治療の3大原則

  1. 焦らない
  2. 怒らない
  3. 起こさない


焦ってもかえって本人にストレスがかかり、逆効果になることもあります。怒ってもどうにかなるものでもなく、子どもによって治癒するまでの時間が違うため、他の子どもや兄弟との比較もしないことが大切です。
そのため、子どもが徐々に良くなってきているかを、腰を据えてみていけるかがポイントとなり、子どもには“ひとによってスピードが違うから焦らなくてもいいよ”と言って安心させてあげましょう。
また、夜間にむやみに起こすことで睡眠を妨げ、成長の妨げになることもあるため注意が必要です。
 

おねしょは子ども本人はもちろんのこと、その家族にとっても大変苦労する問題です。だからこそ本人やご家族だけで抱え込むのではなく、医療者と一緒に頑張っていくことが大切です。
本人・家族・医療者が一緒にがんばって治すことで、完治した時の子ども自身の達成感や自信回復につながります。さらには、この経験が今後の人生にとっても非常に役立つことであると思われます。

するがこどもクリニックは夜尿症にお困りの方に全力でサポートいたします。宿泊合宿参加へのご不安にもアドバイスいたします。お悩みの場合にはお気軽に受診してください。