目次
アデノウイルス感染症(咽頭結膜炎(プール熱))
アデノウイルス感染症とはかつては夏にプールを介して感染することが多かったため“プール熱”と呼ばれていました。潜伏期間は3~7日です。
症状
診断方法
治療
登園・登校許可
予防
入浴
その他

発熱(上がったり下がったりが2~5日間。1週間以上継続することも)・のどの痛み・目の充血や目ヤニ(結膜炎)・腹痛・下痢・血尿(出血性膀胱炎)
発熱やのどの痛みはないが目の充血や目ヤニが多い場合はアデノウイルスによる流行性角結膜炎(はやり目)です。
発熱やのどの痛みはないが目の充血や目ヤニが多い場合はアデノウイルスによる流行性角結膜炎(はやり目)です。

発熱・のどの所見で疑いがあれば、迅速検査キット(のどについた細菌を綿棒で拭って測定)で検査します。5~10分で結果が出ます。

アデノウイルスに対する特効薬はなく、対症療法(それぞれの症状に対して治療)のみです。

- 咽頭結膜炎
発熱等主症状がなくなってから2日間以上経過したのちに登園・登校できます。許可証の必要の有無にかかわらず、必ず医師の診察後に登園・登校してください。(学校保健安全法 第3種学校感染症指定) - 流行性結膜炎
伝染の恐れがなくなるまで登園・登校はできません。許可証の必要の有無にかかわらず、必ず医師の診察後に登園・登校してください。(学校保健安全法 第3種学校感染症指定)

“熱い”“辛い”“酸っぱい”等のどに刺激が強いものは避けてください。なるべくのど越しが良いものが良いですが、無理せず水分だけは十分に摂取してください。ウイダーインゼリーは飲みやすくお勧めです。

解熱するまでは控えてください。

7日経っても解熱しない場合、または症状が悪化してきている場合は、他の感染が合併している可能性もあるため必ず早めに受診してください。
RSウイルス感染
ヘルパンギーナ
手足口病(テアシクチビョウ)
水いぼ
水いぼ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)について
”水いぼ”を取る・取らないは医師の間でも意見が分かれます。幼稚園・保育園・小学校によっては、プールに入れる条件として取る事を勧められることもあります。
するがこどもクリニックでは、痛み止めのテープを使用して処置いたします。(アレルギー等で使用できない方もいらっしゃいます。痛み止めの効果に関して個人差があります。)
処置の流れ
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出来れば予約を取っていただき、”水いぼ処置希望”とご入力ください。予約なしの場合は当日受付でお伝えください。
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診察時にテープを患部に貼ります。
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20~40分待合室で痛み止めが効くまで待ちます。(副作用が出る可能性もある為、必ず院内でお待ちください。また、予約を取っている場合は、予約時間の30~40分前に受診していただくと予約時間付近に処置できます。)
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処置施行(約10分程度)
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出来る限り翌日再診していただき、処置部位をチェックさせていただきます。
注意事項
- 処置当日はシャワーのみ可能です。
- 処置当日は激しい運動等は控えてください。
- 入浴やプールは処置翌日以降の診察後可能となります。(診察時にご指示いたします)
花粉症
4大症状:くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ

- 花粉情報をチェックし、花粉が多い時期の外出時はマスクやメガネを使用する。
- 帰宅時、玄関前で服や髪に付いた花粉をよく払って家に入る。
- こまめな手洗い、うがい。
- 室内の掃除をこまめに行う。(特に窓際)
- 花粉が多い時期は洗濯物や布団の外干しを控える。

- 治療薬
抗アレルギー内服薬・点鼻薬・点眼薬・漢方薬(授乳中や妊婦の方でも使用できる薬があります。医師にご相談ください) - 開始時期
花粉が飛び始める前、または症状が出始めたら早めに開始する(初期療法)がポイントです。初期療法で症状を軽くできることが近年報告されています。 - 眠前の処置が大事!!
ある研究結果では、朝に花粉症の症状がひどくなると報告されています(モーニングアタック)。布団に付いた花粉による影響や、朝に花粉症の症状の原因となる体内の好塩基球が増加する影響などが考えられます。そのため、眠前の処置(手洗い・うがい・内服・点眼・点鼻)が有効である可能性があります。

- かぜと何が違うの?
かぜは1週間程度で改善しますが、花粉症は2週間以上続くことが多いです。また、花粉症では透明でサラサラな鼻水であるのに対し、かぜではドロドロのことが多いです。しかし、実際は花粉症とかぜの引きはじめの区別は困難です。 - 子供も花粉症になるの?
花粉が飛び始める前、または症状が出始めたら早めに開始する(初期療法)がポイントです。初期療法で症状を軽くできることが近年報告されています。 - 眠前の処置が大事!!
近年子供の発症率が上昇しています。また、かぜの初期症状と似ているため気づかれていない可能性も指摘されています。子供の場合、くしゃみより鼻水や鼻づまりが主な症状のことが多いです。さらに妊娠がきっかけで花粉症を発症する女性がいらっしゃいます。詳しい原因は不明ですが、妊娠による体内ホルモンのバランスの変動が原因と考えられます。授乳中や妊婦の方でも使用できる花粉症薬があります。お気軽に医師にご相談ください。

感染症後の登園・登校許可の目安
感染症後の予防接種間隔について
何歳まで小児科?何科に受診すればいいの?
嘔吐物の処理方法
ノロウィルス・ロタウィルス
感染力が強く、乾燥した場所でも約10日間生存する
石鹸や消毒用アルコールは無効。塩素系漂白剤のみ有効
(塩素系漂白剤:ハイターやブリーチ等次亜塩素酸ナトリウムと表記してあるもの)
- 手袋・マスク・エプロン(すべて使い捨て)着用
- 便・嘔吐物は拭き取り(新聞・キッチンペーパー)、ビニール袋に入れる(ちり取り等は、使用しない!⇒感染を広げる)
- 拭き取った跡にペーパータオル等をかぶせ、50~100倍に薄めた塩素系漂白剤をかけた後に再び拭き取る(2回)
⇒100倍希釈:500mlペットボトルの水にキャップ1杯(約5ml)の塩素系漂白剤 - 手袋・マスク・エプロン・2を2重のビニール袋に入れて捨てる
原則は)汚れた服は100倍に薄めた塩素系漂白剤に10分ほど浸す。その後他の洗濯物とは別にして通常洗濯
普段からの手洗いうがいが大事(特に食前・トイレの後)
嘔吐物は乾燥する前に処理する事が大事