異物誤飲:誤嚥がのど(咽頭~喉頭)を経由して食道以下に入った事
- 第1位 タバコ(1歳以下に多い)
- 第2位 医薬品(2~6歳で多い)
- 第3位 玩具(4歳以上に多い)
男児に多く、生後6ヶ月から急増し、9ヶ月が最も多い。85%が3歳以下
異物誤嚥:のど(咽頭~喉頭)または気管・気管支~肺内に異物を吸い込んだ事
スーパーボール・ペットボトルの蓋・ピーナッツ 等
ピーナッツやナッツ類を誤嚥すると気管で化学反応を起こし重症化する(薬が効きにくい)
⇒3歳以下ではピーナッツやナッツ類は食べさせない!!
タバコ誤飲時の注意事項
- タバコが浸かっていた液体を飲んだ
- 2㎝以上食べた、また量がはっきりしない
- 中毒症状が出ている
⇒緊急入院
受診までの対処法(基本的には受診が必要)
誤飲物 | 吐かせる | 牛乳 | 飲水 | その他 |
防虫剤 | ○ | ✖ | ○ | 牛乳は消化管吸収を促すため✖ |
殺虫剤・農薬 | ✖ | ✖ | ✖ | 毒性が強いためすぐ受診 |
ガソリン・アニキュア・除光液 | ✖ | ✖ | ✖ | 揮発性・毒性が強くすぐ受診 |
漂白剤・カビ取り剤 | ✖ | ○ | ○ | 嘔吐で粘膜荒れる。飲んで薄めて受診 |
ボタン電池 | ✖ | ✖ | ✖ | 窒息の危険性もあり嘔吐は禁止 |
タバコ | ○ | ✖ | ✖ | 液体はニコチンが溶け出すので✖ |
アルコール・カフェイン(多量) | ○ | ○ | ○ | 中毒性があるため吐かせて受診 |
シャンプー・食器洗い洗剤 | ○ | ○ | ○ | 中毒性は低いが、多量の場合は吐かせる |
医薬品 | ○ | ○ | ○ | 吐かせやすくするためには10~15ml/kg 水・牛乳を飲ませてもよい |
意識がもうろうとしている場合、けいれん(+)の場合は窒息の可能性があり吐かせてはダメ!!
吐かせる方法
誤飲(消化管)の場合
下の奥を指、スプーン、木のへらなどで下の方へ押す
誤嚥(気道)の場合
- 背部叩打法:背中の真ん中を平手でたたく
- ハイムリッヒ法:後ろからみぞおちを上方へ強く圧迫
咳が続く・ぐったりしている・呼吸がおかしい⇒誤嚥による窒息の可能性
化学物質や医薬品などで急性中毒を起こした場合(財)日本中毒情報センターが電話で対応
- 中毒110番大阪 TEL:0990-50-2499
365日、24時間対応、ダイヤルQ2(通話料と情報料1件315円) - 中毒110番つくば TEL:0990-52-9899
365日、9時~21時対応、ダイヤルQ2(通話料と情報料1件315円) - タバコ専用電話 TEL:072-726-9922
365日、24時間対応、テープによる情報提供、無料 - 公益財団法人 日本中毒情報センター
誤飲防止ルーラー・誤飲チェッカー
(穴を通る大きさのものは誤飲・誤嚥しやすいため、子供の手の届かない場所に置く)
日ごろから誤飲・誤嚥の危険性があるものは子供の手の届かない場所に置く癖をつける事が大事