- 好発年齢
2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染します。2歳以降は一生再感染の可能性があり、何度も感染します。冬季に発症するケースが多いですが、近年は夏季から流行が始まることがあります。感染力が強く、暴露した人の約40%が発症するとの報告もあります。潜伏期間は2~8日です。 - 症状
発熱・咳・鼻汁(悪化すると)→咳の悪化・喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒュー)・多呼吸・経口摂取不良約3~5%の患者が重症化し、入院の可能性が出てきます。6か月以下の乳児や高齢者、または心疾患を持つお子様は重症化しやすいです。通常は約1週間で軽快します。 - 診断方法
迅速検査キット(1歳以上は自費)で検査します。鼻に細い綿棒を挿入して検査します。5~10分で結果が出ます。 - 治療
対症療法(それぞれの症状に対して治療)のみです。呼吸器症状に対する治療をすることで重症化のリスクは抑えられます。また、脱水症状が重度の場合には点滴治療を実施することもあります。 - 登園・登校許可
症状が落ち着き、経口摂取が問題なければ登園は可能です。許可証の必要の有無にかかわらず、必ず医師の診察後に登園してください。 - 食事
“熱い”“辛い”“酸っぱい”等のどに刺激が強いものは避けてください。なるべくのど越しが良いものが良いですが、無理せず水分だけは十分に摂取してください。特に母乳がメインの乳児はお母様も十分に水分を摂取してください。ウイダーインゼリーは飲みやすくお勧めです。 - 入浴
解熱するまでは控えてください。 - 予防
- 十分な手洗い・うがい
- 感染者との接触をなるべく避ける
- 早産未熟児、慢性肺疾患、先天性心疾患児に対しては抗RSウイルス単クローン抗体(シナジス)を予防的に摂取できることがあります(公費の場合には接種可能な条件があります)
RSウィルス感染