正常の経過
- 赤ちゃんは包皮と亀頭がくっついているのが普通
- 包皮と亀頭のくっつきは自然に剥がれてくる
(完全に剥がれるまでの年齢には個人差があり、6ヶ月児の80%、1歳児の50%、2歳児の20%、3歳児でも10%が剥けない) - 10歳を過ぎる頃になると、ほとんどの子供が剥ける
包茎の種類
真性包茎 包皮が剥けないために尿道口を露出できない |
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仮性包茎 包皮が剥けて尿道口を露出できるが、完全には剥けない包皮が剥けるが、ずっと剥けているわけではない |
包茎で起こりうること
- 嵌頓(かんとん)
剥けにくい包皮がたまたま剥けた際に包皮が戻らなく(かぶらなくなった)状態
嵌頓の状態が長時間(6時間以上)経過すると包皮が壊死し始める 剥いた後はすぐに戻す(かぶせる)。戻せなければすぐに受診!! - 包皮炎
包皮と亀頭の隙間で発症した感染
包皮や亀頭が赤くはれて痛みがあり、膿が出ることもある 繰り返す場合、尿路感染や将来的に不妊娠や陰茎がん等のリスクが上がる 発赤が改善しない場合、痛みがあるまたは膿が出た場合には受診がベスト - 痛み・劣等感
勃起時の痛みや、性交時の痛み、または劣等感等を抱くこともある
10歳を過ぎる頃になると、ほとんどの子供が剥けるためそれまでは経過観察10歳以下でも受診し、治療の必要性の有無を相談することが望ましい
・包皮炎を繰り返す
・排尿時におしっこがまっすぐ飛ばない(周りに広がる)
・排尿時に包皮が風船みたいに膨れる
・よく陰部を触る癖がある
包茎の治療
- 内科的治療(軟膏治療)
ステロイド剤を使用し、包皮を柔らかくして剥けやすくする - 外科的治療(手術)
手術で余剰包皮を切る
まずは専門医に診てもらい、適切な説明を受ける事が大事!!
陰茎の日常管理
清潔に保つ
- お風呂
- 石鹸を使用し、痛がらない程度に包皮を剥いてしっかり洗う
- 包皮を剥いた場合には、必ず元に戻す(包皮をかぶせる)
- 排尿時
- できれば包皮を剥いて排尿(尿の飛び散りを防ぐ。無理に剥かなくてもよい)
- 排尿時にも手を洗う(汚い手で包皮を触ることで感染することがある)
- 父親任せにしない
父親は子供の包皮を剥いたり洗ったりすることが怖いことが多い
適切な方法で普段から対応し、習慣づけることが大事!!